こんにちは。
今回は、寝違えについてお話をします。
朝、起きたときに強い首の痛みがおこる場合があります。
寝違えですね。
痛みとともに、首を動かすことが大変になります。
何が原因で、寝違えがおこるのでしょうか?
頚椎(けいつい)という、首の骨のずれなんです。
首は、7つの頚椎が縦に重なっている構造です。
それによって、左右前後に頭を動かすことができます。
そのため、頚椎がずれると痛みとともに首の動きが悪くなってしまいます。
なぜ、寝ているときにずれるのでしょうか?
頚椎の構造によるんですね。
だるま落としを例にすると、わかりやすいと思います。
だるま落としは、縦に積まれているときは安定しますよね。
ところが、横に倒すとばらばらになります。
頚椎はじん帯や筋肉で安定していますが、縦に積まれているという意味ではだるま落としと同じような構造なんです。
長い時間横になっていると、頚椎の関節が少し離れてゆるみます。
このときに、寝返りなどで頚椎に横方向の力がかかると、頚椎がずれてしまいます。
これが寝違えなんですね。
寝違えは、しばらくするとあの痛みが何だったのかと思うほど痛みがなくなりますよね。
これは、ずれた頚椎が元に戻ったからなんです。
寝違えを、首の筋肉の損傷と思われる方もいると思います。
本当にそうなのでしょうか?
筋肉の損傷は、徐々に痛みが和らいで行って、最後に痛みがなくなります。
強い痛みが、急になくなるということは考えられません。
肉離れや筋肉痛が、急になくなることはありませんよね。
徐々に改善していきます。
頚椎のずれの場合は、ずれた頚椎が元に戻ると強い痛みもその瞬間になくなります。
また、筋肉の損傷の場合、痛みが強いと皮下出血(内出血)をおこしたり、腫れたりします。
ところが寝違えの場合、強い痛みに対して筋肉に外見上の変化はありませんよね。
このことから、筋肉には問題がないということになります。
寝違えた場合、どうすればよいでしょうか?
まず、起きることです。
それによって、頚椎に重力がかかって関節が安定するからです。
痛みが強い場合は、アイシングもおすすめです。
なぜでしょうか?
炎症が緩和されるからなんです。
そして、歩くことも効果があります。
歩くときの振動によって、ずれた頚椎が元に戻りやすくなるからなんです。
寝違えた場合は、ぜひ試してみてください